住宅ローンとアパートローンの違いについて、基本中の基本

不動産を購入する際に利用できるローンには、住宅ローンとアパートローンがあります。

どちらも不動産を購入するためのものですが、目的や内容には大きな違いがあります。

不動産の購入は大きな買い物ですから、両者の違いをよく知り、目的に合わせて利用することが大切です。

本稿では、住宅ローンとアパートローンの違いについて解説していきます。

借入れの目的が違う

不動産を購入する際には、住宅ローンとアパートローンのどちらかを利用することができます。

金融機関がわざわざ二種類のローンを提供していることからもわかりますが、この両者にはいくつかの違いがあります。

根本的に違う部分は、なんといっても借入れの目的が違うという点です。

 

住宅ローンの目的

住宅ローンは、居住用不動産を購入する際に使うローンです。自分や家族が住む家を買ったり、建てたりする際の資金を借りることを目的としています。

 

アパートローンの目的

アパートローンは、収益用不動産を購入する際に使うローンです。

自分が住むための物件ではなく、賃貸して家賃収入を得るための物件を買ったり、建てたりする際の資金を借りることを目的としています。

 

このように書けば単純に見えるかもしれませんが、借入れの目的が違うからこそ、その他の面でも色々な違いが出てきます。

例えば、以下のような違いがあることを知っておくべきです。

 

期待するものが違う

住宅ローンとアパートローンは、借りやすさが圧倒的に違います。

一般的に、住宅ローンのほうがアパートローンよりも圧倒的に借りやすくなっています。

なぜならば、不動産を購入することで期待するものが違うからです。

 

期待するものが違うとは?

例えば、3000万円の一戸建てを購入するとき、

 

  1. 住宅ローンを使って、居住用として購入する
  2. アパートローンを使って、投資用として購入する

 

という二つのパターンを考えてみましょう。

どちらも不動産を購入することが目的であり、物件自体も同じであり、価格も変わりません。

ローンを組むには、金融機関の審査を受ける必要がありますが、住宅ローンで購入するほうが圧倒的に審査に通りやすいです。

なぜならば、この両者で期待しているものは、

 

  • 住宅ローン→その物件に住むことを期待している
  • アパートローン→その物件から収益を得ることを期待している

 

という違いがあるからです。

 

期待が違えば返済の元手も違う

住宅ローンでは、単に住むことを期待しています。

住むために物件を購入するのであり、住み続けるためにローンを返済していくのです。

購入者はその物件に住み、働くことで得る収入から返済していきます。

 

一方、アパートローンでは収益を期待しています。

借りたお金を不動産に投資し、賃貸経営をすることで利益を得るために購入しているのですから、これは住宅ローンのように「夢のマイホームを買う」のではなく、「不動産賃貸事業を始める」といえます。

住宅ローンもアパートローンも、借りるのは個人ですから、事業を始めるというイメージはあまりないかもしれません。

しかし、金融機関は不動産賃貸事業と考えるため、個人ではなく事業に融資すると考えます。

したがって、会社が金融機関から事業資金を調達した場合と同じように、アパートローンで購入した場合には、不動産から得られる賃料収入から返済していくことになります。

 

このように、

  • 住宅ローンの返済原資は給与収入から
  • アパートローンの返済原資は賃料収入から

という違いが出てくるのです。

 

借りやすさが全然違う

住宅ローンとアパートローンでは、目的と期待するもの、そして返済原資が違うことは前述した通り。

これによって、両者の借りやすさにも大きな違いが出てきます。

 

住宅ローンの借りやすさ

住宅ローンの返済原資は、借りる人の給与収入です。

そのため、ある程度の収入がある人ならば融資を受けやすくなっています。

もちろん、給与収入が返済原資になるのですから、借りる人の会社が倒産したり、クビになったり、給料がなくなることで返済が困難になるというリスクがあります。

しかし、勤め先の会社が倒産したり、クビになったりするという貸し倒れリスクがあっても、金融機関の融資担当者にはどうしようもないことです。

このため、ある程度の給与収入を得ており、そこからの返済が可能と判断できれば融資を出すことができます。

これは、住宅ローンが借りやすい大きな理由です。

 

アパートローンの借りにくさ

アパートローンの返済原資は、購入した不動産から得られる賃料収入です。

つまり、金融機関はそれが事業としてきちんと成り立って、賃料収入からきちんと返済できるかどうかを見ていきます。

このため金融機関は、購入する物件には収益性があるかどうかを審査する必要があります。

また、事業として成り立たせるだけの能力があるかどうか、つまり借り手に不動産投資の経験や知識がどれだけあるのかということも重視されます。

さらに、リスクヘッジとして借入総額の2~4割の頭金を求められること、属性の高さが求められることなども、アパートローンが借りにくい理由となっています。

 

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まとめ

住宅ローンとアパートローンには、本稿で紹介したような違いがあります。

住宅ローンのほうが融資を受けやすく、これから不動産を買いたいと考えている多くの人に向いているといえます。

このような違いから、住宅ローンを使って不動産投資を始めたいと考えた人も多いと思います。

しかし、住宅ローンは居住用不動産を購入するためのローンであり、不動産投資を始めたいと思っている人には使えません。

もっとも、住宅ローンで不動産投資を始める方法がないわけではありません。

その方法は、こちらで紹介しています。

 

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